現状
日本では諸外国に比べて治験が円滑に進みにくいため、複数の国や地域で実施する治験に日本を含めて計画する例が少ないという現状のことを、治験の空洞化といいます。
要因
なぜ、日本では治験の空洞化が起きているのでしょうか。
その理由は以下の5つだと考えられています。
- 患者が参加を希望しない
- 患者が多くない
- 担当医師が治験に時間を割けない
- 治験に取り組むという仕事が医師の業績評価として低い
- コストが高い
対策
2007年(平成19年)3月には新たな治験活性化5ヵ年計画を、文部科学省と厚生労働省の連名で発表しました。
2011年8月から治験や臨床研究を企画・運営できる中核病院10施設、治験・臨床研究を円滑に実施できる拠点医療機関30施設を指定し、資金援助をしながら体制整備に努め、治験にかかわる人材の育成・確保なども行っています。