医療用医薬品の価格形成の特殊性


【用語解説】
仕切価格
製薬企業が医薬品卸に販売する価格

メーカー出荷価格


市場実勢価格
医療機関等が卸から購入する価格

メーカー出荷価格(仕切価格)+卸マージン+消費税


薬価基準
保険者が医療機関等に支払う薬の値段

市場実勢価格+薬価差
法律により厚生労働大臣が決めます。



医療用医薬品の価格形成の特殊性

仕切り価格、市場実勢価格が取引当事者間の自由な交渉によって決まり、薬価基準が取引価格の上限として機能しています。

医療機関等が患者に渡す医薬品の価格は公定されていますが、その医療機関等が購入する価格は自由経済下での取引で、医療機関等が自由経済下で購入した価格が基本になって、2年に1度、公定価格改定(薬価改定)が行われているところに、医療用医薬品の価格形成の特殊性があります。



薬価基準
= 公的な価格
(法律により厚生労働大臣が決める)


仕切価格(製薬企業が医薬品卸に販売する価格)
市場実勢価格(医療機関等が購入する価格)

=自由価格
(薬価基準が取引価格の上限)