創薬と育薬


創薬とは

医薬品が厚生労働大臣による製造販売承認を受け発売されるまでの過程

過程は4つの段階に分けることができる

  1. 基礎研究
  2. 非臨床試験
  3. 臨床試験
  4. 製造販売承認申請・審査




  • 創薬において、基礎研究から非臨床試験→臨床試験→製造販売承認申請・審査を経て承認されるまでのプロセスには9~17年の年月がかかる
  • 最終的に新薬として市販されるのは、つくられた化合物約20,000種あたりにつき1つ(1/20,000)



基礎研究


プロテオーム解析

ある条件において発現、機能しているタンパク質のすべて(プロテオーム)を網羅的に解析すること

スクリーニング

候補化合物をさまざまな評価方法でふるいにかけ、より医薬品に適した物質を選択すること

ハイスループットスクリーニング

化合物ライブラリなどにある膨大な数の物質から、ロボットを用いて目的とする化合物を選択する技術


育薬とは


医薬品が製造販売承認を受けた後、調査や試験が継続されることで情報が蓄積され、より有効、安全で使いやすい医薬品へと成長をとげていくという製造販売後に薬を育てるプロセスのこと

製薬企業が実施する育薬の中心となるのは、製造販売後調査(PMS)である



  • 創薬の段階では分からなかった副作用、相互作用や、承認された用法よりもさらに有効、安全な用法等を見いだすため、製造販売承認を得た後も調査や試験を継続することが必要
  • 育薬の段階では、医薬品に情報が付加されていくことで 医薬品が育っていく
  • 育薬の成果が、次の創薬にフィードバックされることも少なくない

http://www.jpma.or.jp/