病院・診療所における医薬品の採用ルール


薬事審議会

薬事審議会(通称:薬審)とは、病院において医師から提出された採用希望医薬品の採否を諮る場とされています。

薬事審議会を経て、医薬品の採用が決定すると、医薬品卸に納入価格の見積もりを提出させます。

一番安い価格など、最適条件を提示した医薬品卸から購入します。



総価取引

病院が医薬品卸から医薬品を購入する際に採用医薬品ごとに3ヵ月または半年といった一定期間内に購入・使用するであろう量を提示します。

それらすべてで薬価から何%値引くかを医薬品卸に入札させるという方法をとっている病院も少なくありません。

このような方法を総価取引といいます。


総価取引では医薬品の価値が取引価格に反映しにくいという点があります。

市場価格に基づいて薬価の改定を行っている国や製薬企業側は、単品単価取引への変更を要請してきています。


診療所における医薬品採用システム

購入担当者が医師本人または医師と近しい人であることが多いため、医師の意思次第で採用医薬品の決定、切り替えがなされ、在庫が少なくなった時点で

製品の価格交渉をし、継続採用していくことが多いです。

価格交渉は新規に採用する時、もしくは薬価改定の後のみで、あとは在庫管理に基づいて継続的に購入する方式が基本です。