薬価調査とは、薬価基準改定のために行われる市場価格調査で、「薬価本調査」と「経時変動調査(特別調査を含む)」があります。
薬価本調査
薬価基準改定の基礎資料を得る目的で、薬価基準収載中の全医薬品について、全国的規模において直接医療機関などへ医療用医薬品を供給している医薬品販売業者(薬局、卸売販売業者)などでの納入価格、および一定率で抽出された医療機関などでの購入価格を調査するものです。自計調査で行われます。
経時変動調査
常時、実勢価格を的確に把握するために行う調査のことです。随時、他計調査および自計調査で実施されます。
特別調査
薬価本調査対象月の取引が正常に行われているか確認するために実施されます。薬価本調査の前後の月の取引を対象として、他計調査により実施されます。
薬価本調査の月を挟む形で行うため、サンドウィッチ調査ともよばれています。
薬価調査の方式
薬価調査の調査方式には、誰が調査結果を集計するかによって、「自計調査」「他計調査」の 2 つがあります。自計調査
調査客体(卸売販売業者や医療機関等)自らが調査結果を集計し、厚生労働省へ報告する方式の調査のことです。
他計調査
厚生労働省職員または都道府県職員が調査客体へ出向き、調査を行う方式です。